等身大の核廃絶運動を 安斎氏と語り合うラジオサロン
京都三条ラジオカフェ特別企画として24日、中京区のうずらギャラリーで「核兵器のない世界めざして 安斎育郎さんと語り合うラジオサロン」が開かれ、平和活動にかかわる老若男女25人が交流しました。
原水爆禁止2010年世界大会で議長を務めた安斎育郎・立命館大学平和ミュージアム名誉館長が、同大会の特徴や成果を語り、核廃絶にむけた運動の進め方などについて話しました。安斎氏は昨年4月のオバマ米大統領の演説から核廃絶を目指す世界の流れが急速に広がり、大会で英、仏、米の核兵器保有国や国連の事務総長らの参加があったことを紹介し、「この広がりをさらに大きくするためには、核抑止論の克服が必要。核によらない安全保障があることを議論し、核兵器全面禁止条約を作る、この流れをさらに前へ進めて行こう」と呼びかけました。
会場では被爆者や被爆二世、世界大会やNPT会議の参加者らが「ニューヨークへ行ってアメリカにも核廃絶を願っている人がたくさんいることを知った」「核廃絶の世界の動きや世界大会に参加して、核兵器はなくせると思えてきた」などと発言しました。安斎氏は「等身大の反核平和運動を進めることが大事。アイデアを出し合い、だれにでも呼びかけられる楽しい活動を広げよう」と述べました。
司会を務めた隅井孝雄京都ノートルダム女子大学客員教授が核問題にかかわる報道の編集ビデオを上映し、シンガーソングライターの阿部ひろ江さんが歌を披露しました。