ディープでマニアックな“ロック漫筆” 安田謙一・辻井タカヒロ共著
「週刊しんぶん京都民報」の連載「労働相談Q&A」などでカットを担当している漫画家・辻井タカヒロさんと音楽評論家の安田謙一さんがこのほど「ロックンロールストーブリーグ」(音楽出版社)を出版しました。
ビートルズなどロックを愛してやまない安田さんが、漫談さながらに歌謡曲(女性アイドル、美空ひばりなど)、プロ野球(おもに阪神)、映画と話題を振りまいてつづったロックミュージシャンや曲のよもやま話と話にオチをつけるような辻井さんのカットと4コマ漫画で構成。
ビートルズの有名なアルバムを真似た不動産会社の広告ポスターを街頭で発見した話や、神戸の大学の学園祭で行われた「エアー・ギター日本一決定戦」に友人が参加した話など、ディープかつマニアックな話題が満載。
ビートルズ解散時は小学生で、その後にファンになりのめりこんでいった安田さんと「天才バカボン」などが好きで漫画家になった辻井さんのハーモニーがなせる業か、全編60─70年代の香りがただよっているのが魅力です。辻井さん書き下ろしの「夭折のロックスターぬりえ」の付録つき。
A5判、222ページ、2100円(税込)。