過労死は日本の労働問題そのもの 働き方を見直す京都集会
「ストップ!ザ 働きすぎ!! 働き方を見直す京都9月集会」(実行委員会主催)が25日、京都市中京区で開かれ、130人が集まりました。甲南大学の熊沢誠名誉教授が過労死・過労自殺について記念講演しました。
熊沢氏は、過労死・過労自殺について▽サービスエンジニアや新聞出版の校正などひとり作業型▽保険や証券会社などの営業型▽教師やナースなどの専門職型▽製造業などの技術者型▽主任、係長などの現場リーダー型─の6つに類型できるとし、事例を紹介。人員削減された下で企業が超長時間労働と成果主義で個人に責任を押し付け、追い詰められた結果起こるものと指摘しました。
また、過労死・過労自殺は一部のがんばりすぎる人の問題ではなく、すべての労働者の問題だと指摘し、「労災申請する人よりもはるかに多くの『泣き寝入りする人』や『職場を離れた人』がいる。過労の問題は日本の労働問題そのものとして取り組むべき」と述べました。
同集会は26日も開かれ、▽職場のメンタルヘルス対策を考える▽深夜労働と長時間過密労働の規制と改善を考える▽アスベスト被害を考える▽「人間らしい働き方」って何? 女性や若者の働き方から考える―の4分科会が行われます。