堀音出身・佐渡裕さんのダイナミックな指揮に感動
堀川高校音楽科(現京都堀川音楽高校)=京都市中京区=出身の指揮者・佐渡裕さんによるレクチャーコンサートが3日、同校ホールで行われ、市民や保護者ら350人が東京藝術大学音楽学部附属音楽高校・京都堀川音楽高校合同オーケストラの演奏に聴き入りました。
京都堀川音楽高校の移転開校(今年4月)を記念した「城巽音楽フェスティバル2010」(同実行委員会主催)の第1部として行われたもの。ホワイトジーンズに黒いカッターシャツというラフな姿で指揮台に立った佐渡さんは約2時間、ベートーヴェン交響曲第7番第1楽章とブラームス交響曲第4番第4楽章の演奏を指導。「この曲のコンセプトは“サプライズ”。ベートーヴェンはドキドキするもの」「ブラームスは地味じゃない。3拍子の運命的、宿命的な音の展開を意識して」などポイントごとに曲想や細かい演奏法を指示しながら、大きな体を揺すり、飛び跳ねながらダイナミックに指揮棒を振りました。
演奏後、生徒から花束を受け取った佐渡さんは、「堀音で学んだ3年間はかけがえないもの。地元の人たちと一緒にこの新しい地で発展していってほしい」とエールを送りました。
この日はのべ約740人が同校を訪れ、第2部では、両校の交流コンサート、第3部では地元城巽コーラスや佐渡さんも在籍していた京都市少年合唱団の歌声が披露され、参加者は終日音楽を楽しみました。