アフガンの現状に関心持って 伊藤和也さん写真展
ペシャワール会「緑の大地計画」に加わり、アフガニスタンで農業支援に携わった故伊藤和也さんの写真展「アフガニスタンの大地と子どもたち」(主催・ピースウオーク京都)が京都市左京区の法然院で開催中です。
同会が農業支援に取り組むパキスタン北西部では今夏建国以来最大といわれる洪水が発生し、被災者は2000万人に上ります。被災地は同国の穀倉地帯にあたり、食料不足による飢餓の拡大が懸念されています。
写真展は、伊藤さんが撮影した現地の写真を通じて、洪水による混乱、拡大する戦乱などアフガニスタン、パキスタンの現状を知ってもらおうと開いたもの。会場には、サツマイモや日本米の栽培風景や農業試験場での収穫物を料理し現地住民らにふるまう様子、同会メンバーらと交流する子どもたちの姿などを伝える写真が並びます。
アフガニスタンのダラエ・ヌールで伊藤さんとともに農業計画を担当した進藤陽一郎さんは、「現地の最大の課題は干ばつからの農村復興ですが、タリバン掃討を名目とした米軍の軍事行動が引き金となって山賊まがいの武装勢力が広がり、現地住民にも危害を及ぼすようになっています。新聞やテレビでは伝わらないアフガニスタンの現状に関心を持ってほしい」と話しています。
14日16時半から同会場でペシャワール会事務局長の福元満治さんの講演があります。
18日まで。入場無料。開場時間は11時~17時(最終日は15時)。問い合わせTEL090・6325・8054(ピースウオーク京都)。