醍醐寺・三宝院Daigo-ji Temple
醍醐山は古くから山岳信仰の霊山として知られています。
仁王像がそびえたつ西大門をくぐると緑や黄色の楓が爽やかなトンネルをつくって迎え、国宝の金堂や五重塔の側には真っ赤な紅葉がすっくと立ちます。
見所はなんといっても大講堂付近。目の前に池をたたえた朱塗りの弁天堂は、周囲を花びらのように艶やかな紅葉にぐるりと囲まれておりその絢爛さにうっとりします。大講堂前の紅葉はときおり風に吹かれて落葉し、赤い絨毯を広げ、散りゆく紅葉にもまた風情を感じます。
当主が居住する三宝院の庭園は豊臣秀吉が「もみじ狩り」を楽しみにして設計したもので、さまざまな趣向が凝らされた美しさは圧巻。現在は写真の撮影ができませんが、ぜひ訪れていただきたい絶好の紅葉ポイントです。
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現在でも西国三十三観音霊場の札所として多くの巡礼者が訪れています。明治維新期に行われた「廃仏毀釈」の時にも寺社に伝わる紙一枚たりとも流失させず、874年の創建以来、教えと宝物を守り続けた寺社は世界文化遺産。受け継がれる宝物に紅葉が彩りを添えています。
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紅葉スポットDATA
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- 住所:京都市伏見区醍醐東大路町22 TEL075・571・0002
- 交通:地下鉄東西線「醍醐」下車徒歩10分
- 拝観時間:9:00~16:30(17:00閉門) 12/7~2/末9:00~15:30(16:00閉門)
- 拝観料:一般600円、高・中学生300円
- 【大菊花展】11/3(水・祝)~11/23(火・祝) 三宝院
- 紅葉状況:
- 紅葉樹:カエデ、サクラ
- 世界遺産 京都 醍醐寺