早川一光氏「いきいきは『行き来』」 福知山健康友の会講演会
福知山健康友の会は17日、厚生会館で結成10周年の記念事業として、医師でKBS京都ラジオのパーソナリティでもある早川一光さんを迎えて「いきいき生きる」と題した講演会(後援:福知山市・ふくちやま協立診療所・ほっとステーションきぼう)を開き、同会員ら450人が参加しました。
「健康友の会」は「いつでもどこでも安心して受けられる医療と福祉」をめざして活動し、2006年1月には送迎ボランティアをNPO法人に発展させ、現在1100人を超える会員数となっています。
第1部では、芦田章夫会長が、「仲間を増やしみんなで楽しみながら元気に活動する、そんな友の会の実現を」、川崎繁診療所所長は「友の会と協力し、地域の医療と福祉を守ろう」とそれぞれ挨拶。中路事務局長が「友の会」10年の歩みをスライドで紹介しました。
第2部では「ぼけない音頭」のリズムに乗って踊りながら登場する早川さんに、会場は一気にヒートアップ。話は戦時中の中学生時代から始まり、同級生が次々軍隊に「スカウト」されていくのを見て、「うらやましくて、ぼくはいつ釣られるんやろと思っていたが、釣られんかった」と笑いを振りまきながらも、「だからボクは今生きているんです」の一言に、参加者は命と平和を大切にする早川さんの生き方の原点に触れ、その意味の大切さをかみしめました。
早川さんは「いきいきとは『行き来』であり、人と人との間が、いつも行ったり来たり 途絶えないおつきあい」であるとユーモアを交えながらの話に会場は爆笑と納得顔へ。そして、「となりの人との出会いや助け合いを大切に。参加者がもう1人ずつ仲間を増やすように。ええか!」と笑いを誘いながら「友の会」を発展させる大切さを強調し、会場から「はい!」の元気な声が響きました。
参加者からは「自分1人で悩まずに、皆と共に悩みを話し合い、共に生きていくことが大事なんだとよく分かりました。来年は就職活動があるので分かりませんが、ぜひ来たい」「とても良いお話を聞き、明日からはくよくよしないで明るく暮らしていこうと思いました」などの感想が寄せられました。
「友の会」はこの日のために、チラシやポスター、宣伝カーの運行など、当日は各ブロックで送迎バスを配置するなどの取組を進めました。また、会場では血圧測定や各ブロックの物資販売が行われ、和やかな交流の場となりました。講演終了後早川先生のサインセールも行われ、「友の会入会コーナー」ではその場で3名が加入しました。(山本賢二)