被災者支援続けよう 京都の大学生ら募金活動中
甚大な被害を被った東北地方太平洋沖地震の被災者に救援金を送ろうと13日午後、京都の大学生18人が京都タワー下(京都市下京区)やイオンモール京都前(同南区)の街頭で募金活動を行いました。
立命館大学3回生の本田翔平さん(22)が「テレビで被害を見るだけじゃなく、何か行動を起こそう」と12日夕方に呼びかけ、twitter(ツイッター)やmixi(ミクシィ)などのソーシャルネットワークを通じて集まったもの。メンバーは段ボールで急きょこしらえた募金箱に「手をつなごう」「救援金にご協力お願いします」とメッセージを載せ、募金に取り組みました。
午後1時に始めた募金活動にはすぐに反応があり、「がんばってください」「今日で募金は3度目よ」「少ないけど、足しにしてください」と声をかけながら募金する人が目立ちました。袋いっぱいの小銭を募金した女子大学生は、「街頭で募金をするために家中の小銭を集めてきました。少しでも力になれれば」と話し、2人でそろって募金した中学3年生は、「校外学習で神戸を訪れて震災のことを学びました。今回の地震は阪神大震災以上というので、何かしなきゃと思いました」と話していました。また、買い物に向かう途中に募金活動を見かけ、一旦ショッピングモールに向かったものの「買い物をやめて1万円を募金します」と話す男性もいました。2時間の取り組みで29万5759円の募金が寄せられました。
取り組み後に感想交流を行った参加者らは、「こんなに集まると思いませんでした。人のあたたかさを感じました」「テレビを見ていると日本とは思えないような惨状が広がっていますが、京都や自分の周辺は普段と変わらず時間が流れていて歯がゆい思いをしていました。現地の人たちのためにできることを続けたい」と話し、1度だけの募金活動に終わらせず、これからも被災者のためにできることを続けよう、と確認しました。この後、参加者は日本共産党京都府委員会を訪れ、細野大海書記長に「被災者のために役立ててください」と募金を託しました。(森優)