山宣没後82年記念のつどい 東京山宣会
京都府宇治市の出身で治安維持法に反対して暗殺された山本宣治(山宣)の生き方に学ぼうと東京山宣会は、13日に東京都内で「山宣没後82年記念のつどい」を開催し、70人が参加しました。
冒頭に東北地方太平洋沖地震の犠牲者を悼んで黙祷をささげ、救援募金が呼びかけられました。東京山宣会の高柳美知子副会長は開会のあいさつで、「未曾有の地震の最中で、今日は開催できるかと思っていた。国難の中で倒れた山本宣治を重ねて考えたい」と話しました。
一橋大学の浜林正夫名誉教授が、「山宣の生き方から引き継ぐもの」と題して記念講演し、山宣が消費税廃止や最低賃金の制定など現在にも通じる問題を提起していたことを紹介。「暗黒の時代を通ってきたが、民主的運動を発展させるのが今日の私たちの責任だ。山宣が提起した課題を私たちが受け継がないといけない」と語りました。
山宣が暗殺された千代田区で活動しているコーラス・アカシアの合唱が披露され、参加者全員で「山宣追悼歌」を歌いました。(山手四郎)