被災家族「1日も早く作業所再開して」 きょうされんボランティア報告7
きょうされん京都支部からボランティア派遣され、福島県郡山市内で障害者の安否確認や生活支援に取り組んでいる、粟野賢さん(27)=長岡京市・障害者福祉サービス事業所あらぐさ=の現地報告を紹介します。
今日(11日)は沿岸部にあるに新地町の避難所を回りました。同町は福島県と宮城県の境にあり、津波で大きな被害を受けました。町の沿岸部は壊滅状態で、ほとんどの地域が立ち入り禁止です。“本当にここに町があったのか?”と不思議な感覚に陥るほどです。避難所となっている保健センターにも津波の運んだ砂が残っていました。
知的障害を持つ男性とともに同センターに避難している家族は、「いつもトイレを1人で出来ているが、避難所は仮設トイレなので心配。毎回ついていっています。『早く家に帰りたい』と言って落ち着かなくなり、流された家を見せて納得してもらいました。今は1日でも早く作業所を再開してほしい。仕事がなくても、見守りだけでもいい」と話していました。その方の通われている作業所の職員さんは、なんとか早く再開出来るようにと利用者の方の家庭訪問をされていました。