全医労不利益裁判 「全医労・不利益雇い止め是正裁判 判決報告会」(国立病院職員の雇用と権利、国民医療を守る京都共闘会議、同原告を支える会などが主催)が15日、京都市中京区のラボール京都で行われました。
 この裁判は、04年に国立病院機構が独立行政法人化に移行するにあたって、病院の非常勤職員の雇い止めや賃金・労働条件切り下げを強行したことを不服として、同年に職員らが提訴したもの。京都では2人の国立病院職員が提訴し、3月末、東京高裁で、原告敗訴の不当判決が下されました。
 
 同裁判を担当してきた中村和雄弁護士が裁判の経過を報告し、「04年4月1日に突然、雇い止めや賃金切り下げが行われました。正規職員と同様の仕事をしていた人たちにこんなことをするのは許されない。東京高裁の判決はまったく不当なものです。最高裁で勝利できるよう全力を上げる」と訴えました。
 原告の2人は「たった10数秒で不当判決の言い渡しが終わり、あっけにとられた。必ずみなさんと力を合わせて勝ち抜きたい」「いずれ正職員になれると思って働いてきたのに、こんな仕打ちは許せない。最高裁でいい判決が出せるように力を尽くします」と訴えました。