戦争にかりたてたシステム考える 「戦争展」実行委結成
「第31回平和のための京都の戦争展」にむけた戦争展実行委員会結成総会が22日、機関紙会館(京都市上京区)で開かれました。同実行委員会を構成する団体関係者ら約20人が参加しました。
桐畑米蔵代表が「過去30年の歴史をこの戦争展はもっている、京都の市民運動の一つの大きな戦いの成果です」とあいさつ。中村秀利事務局長が今年の戦争展の企画について提案しました。
今年は満州事変80周年、日米開戦70周年にちなんで、当時の新聞、週刊誌をもとにマスコミが国民を戦争に駆り立てたシステムを考える展示を中心に、「広島、長崎の被ばくの実相、核兵器廃絶の運動展示」「京都と戦争」「戦争のない世界を求めて(戦争をしない国づくり)」の4つの柱で構成します。
参加団体、個人の活動報告や研究成果を発表する自由展示コーナー、子ども向けのピーススクールなどの催しもあります。
質疑応答では、「現代の問題を入口にして、若い世代が実感し、共感できる展示にしたい」、「いかに児童にわかりやすい展示にするかが課題だ」、「原発と原爆の問題を展示のメーンにするのがよいのでは」などの意見が出され、活発に議論を交わしました。
集会に先立って原水禁世界大会起草委員長の冨田宏治関西学院大学教授が講演し、「原発の事故を過小評価してそれを直視しない精神と、原爆の非人道性を直視しない精神は共通している。核兵器の非人道性を真正面から見据えることは、同時に原発の危険性をしっかりと認識することにつながる」と述べました。