京都ハイクファミリー 新日本スポーツ連盟京都ハイクファミリーは、創立30周年記念特別例会として5月20日~23日まで、24人が参加して中国の黄山のハイキングを行いました。
 20日、9時40分に離陸。空は快晴で、期待にわくわくしながら機上の人となり、にぎやかな笑い声と共に、11時10分上海空港に到着しました。
 専用車に乗り、田園風景を左右に見ながら500キロ離れた屯渓に向かいました。刈り取られた菜種の束が延々と続き、田植えもはじまっていました。桑畑やお茶の段々畑が目につきます。約5時間半でホテルに到着して、明日の天気と無事を祈って乾杯しました。
 夕食後、ガイドさんの案内で夜の屯渓の老街を散策しました。風格ある楼門は昔のままで、うだつのある家々が並び筆や墨、硯石が売られています。ここは端渓と並ぶ硯石の産地で波状の美しい模様のある硯石です。
 21日、7時半にホテルを出発。途中で小型バスに乗り換え、ヘアピンカーブの坂道を上り、ロープウエイ乗り場についてびっくりしました。何重にもなった長い行列、飛びかう大声、おまけに霧もたちこめています。パスポート提示の厳重なチエックのあと、雲谷ロープウエイで山上へ。途中霧がはれ特長ある山容、シャクナゲの花に思わず歓声があがりました。山上は何と3万段以上の石段があちこちに続いていて、名のある峰だけでも70峰以上とのことです。
 雲海にうかぶ山々、深い谷、滝のように山肌にそって流れる雲、岩肌に生えた松、シャクナゲやツツジの花、足元のスミレやフデリンドウのような小花、どこを見ても「すごーい」という言葉しか出てこない絶景で、幽玄、山水画の世界です。残念ながら夕日は見られませんでした。この日は4000段余り歩きました。
 22日は霧雨模様で、日の出観賞はできず、早朝のロープウエイで下山しました。バスで屯渓のホテルに帰り、その後世界遺産の宏村と西逓を見学しました。ここもまるで絵はがきを見るような風景です。豊かな水、うだつのある家並み、細い路地の老街で街全体が水牛の形をしていて、中心に半月湖があり、現在は3000人が暮らしているとのことです。
 西逓の古老街群は、立派な建築物が古いまま残されています。再びバスに乗り、午後7時半に上海に到着して、夕食後希望者はナイトクルーズで上海の夜景を楽しみました。
 23日は上海市内観光とショッピングです。世界一高い492メートルの上海環球金融センターの展望台に登り市内を眺めました。
 今回の30周年記念例会は、黄山登山と素朴な田園風景や、黄山老街の観光、超近代都市上海を体験し、豊かさとは何だろうとちょっぴり考えさせられた例会となりました。(栄)