岡崎の環境を行政は壊すな 住民から異論噴出
京都市は27日、京都会館(左京区岡崎)建て替え計画案と岡崎地域再開発の「活性化ビジョン」の説明会を地元の岡崎集会所で開きました。岡崎自治連合会の要請によるもので、住民ら約80人が参加。同地域の景観や環境の破壊を懸念する意見が相次ぎました。
市側は説明で、同「ビジョン」は民間活力を活用し、地域の「活性化」を図るものと強調。また、同会館の建て替え計画案を具体化するには、建物の高さ規制の緩和が必要とのべました。
住民からは、同「ビジョン」に対して、「再開発は不要。活性化と言うが、それで地域が良くなったことはない」「岡崎は私たちの誇りの地。商業施設を導入など、ビジネスばかりを強調されることに違和感を覚える」「岡崎を行政が勝手に壊さないで欲しい」など、反対意見が続出。
建て替え計画案についても、「高さ規制は緩和すべきでない。4年前に、市は新景観政策で、岡崎地域の高さ規制を強化したばかり。矛盾している」、「規制緩和で岡崎の景観を壊さないで欲しい」、「日本建築学会が、建物の保存の要望書を提出している。学会としては異例のことで、真摯に受けとめるべきだ」との声が次々と出されました。
行政への厳しい意見が出される度に、会場からは拍手が起こりました。