原発撤退めざし地域の会 山科区で準備会結成
「原発からのすみやかな撤退を求める山科の会」結成準備会が16日夜、同区内で開かれ、各地域と労組、団体などから28人が参加しました。
「原発事故をどうみる!」をテーマに、日本科学者会議京都支部の宗川吉汪(よしひろ)事務局長を講師に学習しました。宗川氏は、原発の危険性と放射線の人体への影響を詳しく説明。放射線による癌死のリスクを報告し、原発の出す放射線には何らメリットはなく、デメリットしかないと指摘しました。そして、ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹氏は原水爆を「絶対悪」としたが、原発は「絶対危険」と強調。放射線の「許容量はゼロ」だとして、今こそ「原発ゼロ」をめざそうと呼びかました。
質疑では、汚染餌の肉牛問題や原発と電力供給、火力発電とCO2排出、風力発電と低周波問題などが出され、「なぜ、ゼロの決断が必要か」を学びました。
準備会では、「山科の会」の結成総会を8月6日に開催し、「大飯原発1号機停止」で話題の「若狭湾の原発群の撤退」をテーマに学習会を行うことなどを確認しました。(本庄たかお)