原発NO!京都府民大集会 安斎育郎(安斎科学・平和事務所所長)氏ら4人の呼びかけで開かれる「9・10原発NO!京都府民大集会」(9月10日午後2時、京都市東山区の円山音楽堂)成功に向けた「学習・交流集会」が18日、京都市中京区のラボール京都で開かれました。
 呼びかけ人の深尾正之氏(元静岡大学教授)があいさつし、「人類と危険な原子核エネルギーは共存しえない。原発の事故は必ず起きるもの。『原発ノー』を京都から世界中に発信していこう」と述べました。同じく呼びかけ人の望田幸男氏(同志社大学名誉教授)は、「福島第1原発の事故以来、原発反対の声が津波のように大きく広がっている。集会を大きく成功させ、その流れに合流しよう」と呼びかけました。
 宗川吉汪・日本科学者会議京都支部事務局長が、「原発事故をどう見る!」と題して講演し、「原水爆や原発の出す放射線には何らメリットはなく、デメリットしかない」と指摘。「危険な核エネルギーから、安全な自然エネルギーへ転換するとき」と訴えました。また、五山送り火で、陸前高田市の被災松を使用する計画をめぐり、京都市の対応が二転三転した問題について、「全国で放射能汚染への不安が広がっている。行政の検査体制や焼却の際の安全基準を確立すべきだ」と述べました。
 参加者が各団体の取り組みを報告。「核兵器の危機から子どもたちを守ることが、運動の原点。これから各地域で開かれる大会は、原発をなくそうと呼びかけている。大会成功へ力を合わせたい」(京都母親連絡会)、「若い母親たちの放射能汚染に対する不安は深刻。安全対策を求める行政への申し入れや被災者救援の取り組みも進めながら、大会を成功させたい」(新日本婦人の会京都府本部)などの発言が相次ぎました。