山宣資料展 戦前、右翼に暗殺された労農党の代議士・山本宣治についての展覧会「民衆とともに歩んだ山本宣治資料展」が1日から、宇治市生涯学習センターで始まりました。宇治山宣会の主催で6日まで。
 同展覧会は自由と民主主義のためにたたかった山本宣治を学ぶことで、現在の日本の政治のあり方も考えようと企画されたもの。
 山宣の義妹「せい」を描いた、友人・竹久夢二の絵が初公開。また山宣の葬儀の模様を検束覚悟で隠し撮りされたドキュメンタリー映像「山宣告別式」(3分)「山宣渡政労農葬」(16分)も上映されています。
 ほかに宇治山宣会が所蔵する山宣の写真や暗殺された当時の各紙の報道記事などのほか、「花やしき浮舟園」の山本家が所蔵するデスマスク、代議士バッジなど20点以上が展示されています。
 この日、大阪から見学に来たという男性(65)は、「戦時中にたたかった闘士のことを学べると来ました。初めて見る資料も多い。ぜひもっと大きな規模でもやってほしい」と話していました。
 同会の薮田秀雄会長は、「『花やしき』の協力も得て、これほどの資料を展示できるのは30年ぶりになります。多くの人に山宣の生き方を知ってほしい」と述べています。

 午前9時から午後9時(土、日曜は午後6時、月曜は午後5時、最終日は正午まで)。無料。連絡先は、TEL0774・48・2472(薮田)。