9条は犠牲者、遺族の涙の結晶 京都平和遺族会
京都平和遺族会(平和を願い戦争に反対する戦没者遺族の会京都支部)は29日、京都市中京区のラボール京都で第16回総会を開きました。
同会は、湾岸戦争に自衛隊が派遣された16年前に、「再び戦争犠牲者と遺族をつくってはならない」と結成。昨年は、平和のための戦争展でコーナー展示をしたり、「憲法9条を守ろう」と呼びかけて会員を増やしました。
総会では、「憲法9条は戦争犠牲者と遺族の涙と願いの結晶。変えてはならない」「今度の知事選で9条を守る知事を誕生させよう」などの発言がありました。役員には、代表世話人に須永安朗氏、事務局長に大坪政明氏が承認されました。
また、28日には、中京区の市職員会館かもがわで「靖国神社問題学習会」を開催。講師の京都宗教者平和協議会副理事長の大江真道牧師(元キリスト協議会議長)が、靖国神社が戦没者の追悼施設でないことを文献を使って紹介し、「7つの参拝訴訟でも合憲判決はない。小泉首相が大阪地裁の違憲判決を無視したことは許されない」と批判しました。(倉本頼一)