心臓病の子どもの命、市長はどう考えているの? 舞鶴市民病院民営化に批判高まる
「子どもの命をどう思っているんですか」と涙ながらに訴えた舞鶴市民病院小児心臓病外来にかかっている母親の切実な声に江守光起市長どう応えるのか。
8日、同病院労組と市の団体交渉。労組員から民営化反対の母親の悲鳴に似た声が突きつけられました。ところが、江守市長は、これには何も答えず、同席していた病院長に「そんなことはちゃんとやっているんでしょうね」とお門違いの話にすり替えるなど、無責任な姿勢に終始しました。病院を残してほしいという市民の切実な声に背を向ける市長の姿勢に怒りが高まっています。
交渉で同労組は16年度の10億円の赤字から17年度は年末までに5億円へと改善している事実を指摘し、自立再建の断念や内定していた医師をキャンセルした理由を市長に求めました。市長は、「赤字が累積し、財政再建団体になったら大変なことになる」「2人の内科医ではやっていけない」とこれまでと同じ回答を繰り返すだけでした。組合員からは市長の無責任な姿勢に批判が出ました。
同病院の民営化問題では、救急や地域医療体制の観点から公営4病院協議会や舞鶴医師会が市の姿勢をただす声をあげ、拙速な民間委託には反対を表明しています。労組が取り組んでいる「自立再建を求める署名」は、1万人を突破。民営化の是非を問う住民投票条例制定を求める直接請求署名は1700人を超えました。(9日現在)