日本の風土にマッチした「瓦」の進化 「町家でトーク」
「町家でトーク」5月例会が9日、下京区のひと・まち交流館京都で行われ、市民ら50人が熱心に聞き入りました。テーマは「瓦」。京都府瓦技能士会の光本大助会長が瓦の歴史や強度などについて話しました。
光本さんは、本能寺や当麻(たいま)寺などで400年から500年前の瓦が今も使われていることや瓦屋根の熱量吸収が瓦のない建物の3分の1で夏涼しく、冬は内部の熱を逃さないなど「日本の風土に合わせて進化してきた材料」とのべました。
また、阪神大震災をきっかけに瓦組合で耐震工法の研究を重ね、京都大学の防災研究所から協力も得て実験を進め、ガイドラインを作った経験も報告しました。
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6月例会は6月13日(火)午後7時、ひと・まち交流館京都。テーマは「建具」。建具師の萩永富三さんが昔ながらの建具の工法などについて話します。1500円。問い合わせ先は京都こだわりの会TEL075・211・6012(池田方)。