イラクから平和を考える 民青・精華大学
4月28日(金)、京都精華大内で、民青同盟・京都精華大学・Be Free班の新入生歓迎企画として講演会&パネルディスカッションを行いました。「61年後、平和はどうなる?」をタイトルに、「イラクの子どもを救う会」のフリージャーナリスト・西谷文和さんと、「しんぶん赤旗」の元カイロ特派員でイラク戦争の取材もされていた小泉大介さんのお二人をゲストに迎えました。開戦後のイラクの状態を直接的に知るお二人の話を聞き、イラクと日本の関係について、本当の平和について考えました。
西谷さんは、04年11月に米軍がファルージャを総攻撃した際の生々しい映像を見ながら、非情な米軍の様子や壮絶なイラク民間人の被害などについて解説がされ、マスメディアが報道しない隠された真実や情報を知ることが必要だと訴えられました。
一週間前までカイロに滞在し取材をされていた小泉さんは、現在泥沼化しているイラクの悲惨な状態や、イラク戦争開戦の裏側などについて話され、現地にいるからこそ分かるイラク市民の実態について報告がありました。
第二部・パネルディスカッションでは、イラクと日本、アメリカとの関係はどうなっているのか、今の日本・私たちが「平和」のために今出来ることは何なのか、などの質問をし、「米軍を撤退させる条件をつくることが今のイラクに求められている」、「今の日本も平和とはいえない。本当の平和とは誰もが幸せに安心して暮らせる世界」などの回答が返ってきて、イラクと私たちの関係、平和について考えました。
参加した新入生の感想では、「イラクの実態を知ったことで、知らされない事実に興味を持ち、これからも色々な企画に参加しようと思った」、「平和について、今の世界や日本について疑問が出て、もっと勉強し、私にできることを少しでもしていきたいと思った」、「ジャーナリストに憧れているので、イラク現地の生の声を聞けてよかった」などの声がよせられました。
他にも「自分から情報収集し考え続けることが必要。友達にも話してみようと思った」、「今の世界は嘘ばかりで本当の平和じゃない。思い込みの平和から抜け出さないといけないと思った」などの感想もあり、参加者それぞれが、今、自分の身の回りにある社会や平和について考えるきっかけとなるような企画になったのではないかと思いました。(S・N)