発達保障における集団の役割学ぶ 全障研京都支部総会で講演
全国障害者問題研究会(全障研)京都支部の06年度総会が21日、京都市下京区のキャンパスプラザ京都で行われ、養護学校教員や児童施設職員など約60人が参加。全障研顧問の茂木俊彦・桜美林大教授が「発達保障とコミュニケーションを豊かにする集団の保障」と題して記念講演しました。 茂木氏は、障害のある子どもと共感・信頼の関係を築く上で、テクニックではなく人間としての尊厳を尊重することを強調。発達保障における集団の意義について、おもちゃを取り合ってけんかをしたり、友達のところへはって行ったり、親との関係だけでは生まれなかった変化や発達があることを指摘し、「障害児の集団を中心に異なる障害を持つ子どもや健常児など多様な集団と交わることで意欲や力がついてくる」とのべました。
総会では、「障害者の権利を守り、発達を保障するために理論と実践を統一的にとらえた自主的・民主的研究運動を発展させること」を活動の目的とした同支部規約、「障害を持つ子ども教育講座」開催などを盛り込んだ06年度の活動方針などを採択しました。