府営住宅エレベーター誤作動問題で申し入れ 日本共産党府議団
東京都区内の公共住宅のエレベーターに高校生が挟まれて死亡した問題で、同じ「シンドラーエレベータ」(東京都)製のエレベーターが京都府内の府営住宅に15基設置されており、昨年までの2年間で人を閉じ込めるなど3件の誤作動を起こしていることが7日分かりました。日本共産党京都府議団(松尾孝団長、20人)は、同日、緊急の事故防止対策の実施を求めて山田知事に申し入れました。
府住宅課によると、京都市や向日、京田辺、久御山の各市町内の9つの府営住宅に同社製のエレベータが計15基設置されており、伏見区内の府営住宅のエレベータでボルトのゆるみなどが原因で人が中に閉じ込められる誤作動を起こしています。府は同日、毎月1回の定期点検を前倒しして再点検を指示しました。
申し入れには、梅木紀秀副団長、前窪義由紀副幹事長、加味根史朗議員が参加。当該の府営住宅の入居者からも不安の声が上っているとして、▽府が責任を持って緊急点検する▽学校、福祉施設など府公共施設のエレベーターの安全点検▽民間建物についても、京都市・宇治市と連携して総点検する――などを求めました。