狂言の笑い通じたたかう力つちかう 学生無年金障害者
“狂言を楽しむことを通して、無年金障害者の問題を考えてください”との呼びかけのもと「学生無年金障害者訴訟がんばれ!狂言の夕べ」(同実行委員会主催)が19日、京都市上京区の金剛能楽堂で開かれました。
2001年7月、坂井一裕さん(55)ら2人の障害者が、国民年金未加入を理由として障害年金を受け取れないのは、任意加入制度を作った国に責任があるとして提訴した訴訟は、現在、大阪高裁で審理が進んでいますが、夕べは支援の輪を広げる場となりました。
「今日の狂言」と題して話した茂山千之丞さんは、「笑いは人生にとって大切なもの。最高裁までたたかう力を笑いを通してつちかって」と激励、会場を埋め尽くした400人の参加者は、茂山千之丞、あきら、童司らが演じた「昆布売」「貰婿」の力演に酔いしれました。(井上吉郎)