能の観世流と京舞井上流の家元・片山家は「第10回能装束・能面展-回顧展 10年の軌道-」を1日から3日まで、中京区の京都文化博物館で開催しました。
 能楽師の人間国宝・片山九郎右衛門氏(写真右)が今年5月に「高野物狂」で使用した小物のほか、戦国時代の名工大光坊作の能面「飛出」(弘治3年=1557=作)や、桃山時代から江戸初期までの間につくられたとされる「草色地菊花模様唐織」の能衣装、日本画家入江波光による仕舞扇、、日本画家上村松篁・淳之父子による京舞の舞扇などが展示されました。
 また、3世井上八千代さんなどの貴重な映像も上映されました。
 九郎右衛門氏や片山清司氏(写真左)らが展示物などの解説を行い、「第10回ということもありリクエストの高いものを展示させてもらいました。これらの展示を見ることで舞台に足を運んでいただくきっかけになれば」と語っていました。