20060825-03.jpg 「不戦の希(ねがい)ー美しい地球に生きるⅣ」をテーマに「第7回京都国際マンガ展2006」(主催・京都精華大学、NPO法人京都国際マンガ家会議)が9月12日から24日まで京都市左京区の京都市美術館別館で開かれます。
 世界各国のプロマンガ家が描いた「ひとコママンダ」の展示会で、地球環境問題と、風刺漫画の文化的意義を多くの人に理解してもらう場として1991年から始まったもの。今回のテーマは、地球環境を最も破壊するものが戦争だとして選ばれました。
 応募のあった61カ国の風刺マンガ家460人による1246作品のうち、29カ国の69人、221作品が選ばれ展示されます。
 グランプリに輝いたのは、ポーランドの若手作家パウェル・クチンスキー氏。平和を訴え世界を飛び回ったハトが病んで車いすに座り、ハトが持っていたであろう月桂樹の葉が落ちていく構図。「やわらかな色調でありながら、強いインパクトがある。ハトの目に希望が感じられる」というのが受賞理由です。
 銀賞はコエスタナ氏(インドネシア)、銅賞はイーライ・ウェズベク氏(トルコ)、京都精華大学助教授の玉田京子さん、同講師のさいとうあやこさん、選考委員特別賞はロシアのカートゥーングループの子どもたちがそれぞれ選ばれました。
 24日開かれた記者会見で、選考委員長のマーティン・ハネセット氏(英国)は「独創的な着想のものが多く選考も非常に楽しむことができた」と話しています。
 京都国際マンガ家会議議長のヨシトミ・ヤスオ京都精華大学教授は「いずれの作品からもマンガ家が平和について熱心であり、真剣に考えていることが伝わってきた」と語っています。
 連絡先=京都国際マンガ家会議TEL075・791・3340。