京都を舞台に活動し実験的な自主製作映画をつくり続けている高林陽一監督が、このほどデジタルビデオ撮影による初めての作品「ベンチのある風景」(51分)を完成させました。10月24日開会の第5回京都映画祭(同実行委員会主催)で上映されます。
 「ベンチのある風景」は、竹林の中の1本道にあるベンチに通行人が座り、語り、食事し、立ち去っていく様を淡々と撮り続けるシンプルな作品。ストーリーはなく、出演者は「私は私の中で流れている時間に押し流されている笹舟にしかすぎない」と人生について自問するなど哲学的な内容になっています。
 出演は、「二人だけの劇場セザンヌ」主宰の遠藤久仁子さんや「劇団パノラマ☆アワー」の看板女優 千種みねこさんら5人。撮影スタッフは監督を含め4人という小編成です。
 上映は、10月26日午後5時55分、京都ドイツ文化センター。1000円(前売800円)。