国宝「色絵雉香炉」を展示 11月14日から京都国立博物館
京都国立博物館は16日、特別展覧会「京焼─みやこの意匠と技」(17日から11月26日まで、同館)で、京焼髄一の名工・野々村仁清・作の国宝「色絵雉(きじ)香炉」(石川県立美術館蔵)を11月14日から26日まで展示する、と発表しました。
野々村仁清は、本名・野々村清右衛門。仁和寺門前で窯を築き、いったん釉薬をかけて焼き上げた陶磁器の上に色絵の具で彩色して焼き付ける「色絵技法」の大成者として知られています。
国宝「色絵雉香炉」は、「色絵技法」を発揮した作品。顔を赤で彩色し、羽毛は青・緑・赤・黒・金の5色で鮮やかに表現しています。重要文化財の「色絵雉香炉」(石川県立美術館蔵)も合せて展示されますが、所蔵館の石川県立美術館以外で両作品が同時に展示されるのは今回の展示が初めてです。