「虐待を疑う感覚鈍っていた」 京都府児童相談所長
長岡京市の3歳の幼児が虐待死した事件を受けて27日、府議会厚生労働常任委員会が臨時に開かれました。府側が事件の対応について経過説明するとともに各委員が質疑。日本共産党府議団からは加味根史朗、島田敬子両府議が児童相談所の対応をただしました。
和田健府保健福祉部長、府京都児童相談所の黒川洋一所長が一連の対応について説明。質疑で加味根議員は、厚生労働省の「子ども虐待対応の手引き」で、通告・相談があった場合は緊急受理会議を開催し、子どもの状況を速やかに確認することが求められていると指摘し、児相の対応をただしました。黒川所長は、「通常は(手引き通りの緊急対応を)必ず実施している」とする一方で、今回については「虐待を疑う感覚が鈍っていた。判断が甘かった」と釈明しました。和田部長は、虐待で保護された姉の処遇を中心にして、「家族を単位として扱ったことは大きな問題だった」とのべました。 島田議員は、他の虐待相談・報告事案の対応についてただし、和田部長は、上半期に寄せられた167件の全事案について、来週中をめどに本庁、保健所を含めケースワーク経験のある職員の応援体制で、直接訪問・確認するとのべました。