取り上げたお風呂返して 東山住民ら座り込み
京都市東山区の公衆浴場「寿湯」が市の事業である京都高速道路「新十条通」の建設にともなって10月15日に廃業した問題で、「公衆浴場の設置を求める住民の会」と「公衆浴場確保住民連絡会」は21日、市役所前で、公衆浴場の確保や代替措置などを求める座り込みを行いました。
この問題をめぐっては10月6日の市議会本会議で、「連絡会」が提出していた、公衆浴場や代替施設の確保を求める「請願」が自民党を除く議員の賛成多数で採択。「住民の会」と「連絡会」は請願の採択を受け、請願内容の実現と緊急の高齢者対策などを求める要求書を提出しています。
今回の座り込みは、そうした市議会の意思や地元住民の切実な願いが明確であるにもかかわらず、市が何の対策も講じないために行われたもの。「寿湯」を利用していた高齢者ら10人が参加し、午後1時から3時まで座り込みました。
座り込んだ住民らはハンドマイクで、「市が高速道路建設で取り上げたお風呂を、私たちに返してください」「住民の暮らしを破壊した市の責任は重大。安心・安全なもとの生活に戻せ」などと訴えました。
日本共産党の橋本やす子京都市議候補(東山区)も参加しました。