琴・三弦の弾き歌いで実力派として知られる馬場尋子さんの演奏会が10日、京都市中京区の京都芸術センターで開かれました。実演と演目や楽器の説明をまじえて伝統芸能を楽しく紹介する同センターのシリーズ企画に出演したものです。
弾き歌いは、普段歌われることのない地歌の歌を琴や三弦を演奏しながら歌うもの。馬場さんは、約80人を前にして平安時代の勅撰和歌集、後白河法皇の『梁塵秘抄』、『万葉集』相聞歌などをもとにした4曲を披露。素手で激しく弦を弾いたり、ときには即興をまじえるなど高度な演奏技術を駆使しながら、明瞭(りょう)な発声法と変化に富んだ歌唱力で、観客を魅了しました。