障害児学級の先生増やして 城陽・寺田小学校保護者
城陽市立寺田小学校の障害児学級に通う児童の保護者らは16日、現在ある知的障害学級の教員を1人から2人に増員することと情緒障害学級の新設を求める要望書を2468人分の署名をそえて同市議会議長に提出しました。
同小では、知的障害児学級が1クラスで、2年生と5年生計6人が学んでいます。4月には新1年生1人が同学級へ、別の新1年生1人が情緒障害学級への入学を希望しています。
要望書では、「現在6人でも生活年齢、習熟度や障害の大きく違うため教員1人で教えるのは困難」と指摘。国の法律で障害児学級の定員が8人と定められているもとで、知的障害学級が2クラスになることは望めないため、「新入生を迎え問題は一層深刻化する」とのべ、同市の予算と裁量で知的障害児学級の担当教員の1人増員を要求しています。また、4月に情緒障害を持つ新1年生1人が入学を希望していることから、情緒障害学級の新設も求めています。
保護者らは、昨年12月7日、市長に対して、知的障害学級の教員増を求める要望書を提出。その後、情緒障害を持つ児童が入学することが明らかになったため、情緒障害学級の新設も併せて求める要望書を市長、教育長に提出。両者から知的障害学級の担当教員増について「府教委の所掌業務」とする回答を受け、国の法律改正(昨年6月)により市町村の予算と裁量で教員を雇用できることになったことを改めて訴えて署名行動を開始。議会への要望書提出に踏み切ったものです。