単価切り下げに長時間労働…消耗品じゃない! 歯科労働者の電話相談
京都医労連、ヒューマンユニオンセンターは10日、歯科技工士など歯科で働く人の電話相談「歯科で働くもののサポート110番」を開設。長時間労働や単価切り下げなど歯科技工士の劣悪な労働実態の相談が寄せられました。
電話相談では、歯科医師から1日5個程度が限界の技工物を「20個以上つくれ」と注文されたり、通常単価3000円の技工物を800円に切り下げられるなど、「あまりにも労働条件が悪い。歯科技工士はまるで消耗品」といった意見や「約束の期日に納品できず2か月分が未払いになっている」などの相談も寄せられました。「110番をやってくれてうれしい。残業が年3000時間など(2日に提訴した)女性よりひどい労働実態がいっぱいある」などの声も出されました。
歯科技工士の働き方をめぐっては、日本歯科技工士会が03年に行った実態調査(1301人回答)で、1週間の平均労働時間が60・8時間に上り、自営の技工士の1割が90時間以上という長時間勤務が常態化。京都では2日に、1年半に2000時間以上のサービス残業をさせられた20代の女性技工士が時間外勤務の賃金支払いを求めて京都地裁に提訴しています。