城陽・山砂利跡地外の井戸から水銀
城陽市奈島の民間事業所の井戸水から14日、環境基準の4倍の水銀が検出されたことを受け、地下水の保全に取り組んでいる「城陽の水と土を考える会」(近藤泰雄代表)は19日、橋本昭男市長宛に緊急の申し入れを行いました。
水銀が検出されたのは、関西畳工業㈱城陽工場内の取水井戸の水で、山砂利跡地以外の井戸水から環境基準を超える水銀が検出されたのは初めて。
申し入れは、山砂利跡地の外側で水銀が検出されたことを重視し、地下水汚染の問題が新たな深刻な段階に入ったと指摘。府・城陽市に対し事態をより深刻に受け止め、迅速に対処すべきとし、▽事業所、民家の井戸水などの定期的な検査の実施と正確な情報の公開▽今回、水銀が検出された地域での水道設備の敷設▽山砂利採取跡地の埋め戻し事業の停止▽持込産廃の処理について開かれる検証委員会で、産廃の撤去・埋め戻し事業全体について再検討する―などを要望しています。 同会の西村裕氏は「市民は一連の地下水汚染と山砂利跡地の埋め戻し事業の関係を心配しています。汚染原因の究明を強化してもらいたい」と話しています。