汚職事件解明へ100条委員会設置求める 共産党京丹波町議団
京丹波町発注の簡易水道事業の建設工事に絡み、収賄容疑で和知支所長の田井勲容疑者(54)が逮捕された事件で、日本共産党京丹波町議団(山田均団長、3人)は1日、町議会の岡本勇議長に原因究明のための100条委員会の設置を申し入れました。
事件は昨年6月に、ポンプ場や配水池の建設工事の指名競争入札に際し、当時水道課長だった田井容疑者が贈賄側の宇野成官容疑者(50)に工事価格を教え、宇野容疑者が社長を務めていた河野建設が約1億2000万円で落札。1カ月後、宇野容疑者が田井容疑者を京都市内で接待した後、現金約50万円を渡したものです。
申し入れでは、5月30日に開かれた議会全員協議会で、松原茂樹町長の経過報告があったが、「真相は何1つ明らかになっていません」と述べ、他の職員も数回にわたり業者から接待を受けていることを指摘し、「『全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を執行する』という職員服務からも大きく逸脱する、許されない行為」と批判しました。
原因の徹底解明に議会の責任と役割が求められるとして、100条調査委員会を早急に設置するよう求めています。