競争教育を考える 伏見で教育集会
「子どもと教育・文化を守る伏見連絡会」は2日、伏見呉竹文化センターで「子どもを競わせ、追いつめる!! こんな教育でいいの!?」をテーマーにした教育集会が55人の父母や教員とともに持たれました。
第一部は京都市教職員組合から「京都市の教育のようすについて」の報告と新潟大学准教授の世取山(ヨトリヤマ)洋介さんが「新教育基本法、教育再生、教育三法で学校はどうなる?」と題しての講演。世取山さんは「官邸主導=財界主導でやっている教基法改定や全国学テ、教育三法案などは新たな国家統制・競争・格差教育体制づくりで、その行く先は新自由主義の典型のアメリカミシガン州デトロイト市の教育に端的に示されている『早期から選別差別し子どもたちを絶望感に追い込み、将来の進路不在で軍隊志願へ。しかも星条旗への歪んだ愛国心をもって突き進む子どもづくり』と批判しました。
2部では参加者が円形になってのフリートーク(写真)。桃山高定時制の教員が定時制教育の実態や小学生をもつ母親が「学校と保護者、地域との連携をいつも強調されるけれど、懇談会などに行っても校長や教頭からの一方的な話ばかり。家庭環境はいろいろ違っても、どの子ももっと明るく元気に育ててほしい」などの発言がありました。(仲野良典)