飼料用水稲、収穫増に期待 えさ米研究会
10日、城陽市寺田の安田豊氏の水田で、農民や研究者などでつくる「京都えさ米研究会」(代表 松尾孝京都府議)が、田植えを行いました。えさ米の収穫を増やすための品種改良の結果を確認することが目的。
植えられた苗は、1980年以来、同研究会が外国種を含む多くの水稲を掛け合わせ、選抜育成してきた20系統(系統は品種として認められる以前の状態をさす)。
松尾代表によると、当面、反収で800㌔(通常は500から550㌔前後)程度が見込めそうで、「かなり有望なものがあり楽しみ」と夢は大きい。また、同代表は、「世界的なバイオエタノール生産の過熱化によって、トウモロコシなど飼料が高騰している中で、飼料用イネが改めて見直される時にきているのではないか」と指摘しています。
今年10月の収穫調査の結果に、関係者の期待はふくらんでいます。(同研究会員 京田辺市 佐藤 誠)