３年で負担２・５倍！―京都市内に住む男性Ｍさん（92）は、11日に届いた住民税に通知を見て、ビックリ！　なんと前年の年額4200円から同15400円にはね上がったからです。しかも、Ｍさんの増税・負担増は今年の住民税増税だけではありません。近年国保値上げや年金課税強化が連続し、「年寄りいじめの自民・公明政治が許せない」と憤っています。
　住民税増税の原因は、税源移譲や定率減税全廃に加えて、65歳以上の非課税措置（合計所得125万円以下の人）が廃止されたためです。
　Ｍさんは現在、高齢者向け団地に１人暮らし。年金は月額約17万円です。10年前に狭心症で発作を起こし、入院。現在も通院が欠かせません。
　Ｍさんは「90歳過ぎてなんとか生活しているが、毎年役所から増税やら値上げやらいじめられる。元をただせば国の政治、自民党と公明党の政治が悪い。年寄りいじめは許せない」と怒ります。（写真＝増税された住民税の通知を見るＭさん）
Ｍさんの10年間の負担増は…
　Ｍさんは、97年以降、毎日の収入・支出を詳細に記録し続けています。　近年の推移を見ると、▽05年に所得割算定方式変更で国保料約３万円値上げ、年金課税強化で所得税約３万5000円課税▽06年に公的年金等控除の縮小と老年者控除廃止で、国保約３万円値上げ・介護保険料約２万円値上げ・住民税非課税から課税――と増税・負担増が連続。追い打ちをかけるように今年から住民税が増税され、「国保料・介護保険料・住民税・所得税」の合計額は04年度の８万7000円から07年度は21万3000円と約2.5倍にもはね上がりました。　

シェア