京町家を火事から守れ 杉本家住宅で消防訓練
京都市下京区の有形文化財「杉本家住宅」で8日消防訓練が行われ、同保存会や地域の消防団から20人が参加しました。12日から始まる夏の文化財防火運動を前に下京消防署の呼び掛けで実施されました。
同家は幕末の大火後、明治3年(1870)に再建されたもので、祇園祭では「伯牙山」のお飾り場ともなっています。
訓練は、同家の台所から出火したという想定で開始。「火事や」の声で119番通報と初期消火、近所に火事を知らせて地域の自主防災組織による応援、かけつけた消防隊の消火活動と本番さながらに行われました。
消化器で初期消火を行った同家保存会の杉本秀太郎理事長は「煙探知機などの備えはあるが、火事はいつ起こるかはわからない。訓練はうまくいったが万が一の場合、慌てないよう少しでも早く対処したい」と話していました。