清水寺で高校生、「平和の折りづるに協力を」
長崎で開催される原水爆禁止世界大会に参加する京都の高校生らが1日、京都市東山区の清水寺山門で、平和のメッセージと長崎に持参する折りづる作りを呼びかけました。
高校生らは、同世界大会の青年実行委らによる「21万羽おりづるプロジェクト」の呼びかけにこたえ、「長崎☆PEACEツアー」実行委員会を立ち上げて、9999羽を目標に集めています。
「長崎に鶴を持って行きます」の手書きポスターを持ち「核兵器廃絶の願いを持って行きます」との呼びかけに、足を止めた長崎出身の女性は、鶴を折りながら、久間前防衛大臣の原爆投下を容認する発言に「鳥肌が立つほどの怒りを感じた」とのべ、「あなたたち暑い中よくがんばるわね」と激励しました。
外国からの観光客も折りづるに協力。韓国から来た青年に、なぜ9999羽を目標にしているのかと質問された前田香織さん(高校1年生)は、「戦争を放棄した日本の憲法9条にちなんだ数で、この平和憲法を守りたいと思って」と説明しました。青年は、日本に強制連行されて来た韓国人が被爆したことを話し、快く協力しました。
また、アメリカの青年が寄せた「世界平和は、1人ひとりの行動から始まる」とのメッセージに荒木朋子さん(高校2年生)は、「うれしい。今日のような平和の願いや行動が核廃絶の力になるんだと実感する」と話していました。
この日、折り鶴130羽、平和のメッセージ50筆が集りました。