自らに引き寄せて「慰安婦」問題考える
「平和のための京都の戦争展」文化企画である「学ぶこと、出会うこと、伝えること」が5日、立命館大学国際平和ミュージアムで開かれ、70人が参加しました。神戸女学院大学の石川康宏教授ゼミの経験をヒントに、自分の生活に引き寄せて「慰安婦」問題を考えようと、開かれたものです。
石川教授は「ゼミでは、一方的に考えを押し付けるのではなく、ドキュメンタリービデオを見たり、本を読んだりして、平和や慰安婦問題を語り合っている。学生たちが自ら考え、納得した答えを語ることを大切にしている」とのべました。そのために、同ゼミでは従軍慰安婦の存在や強制を否定する意見も研究し、当時の日本軍の状況を学ぶため、靖国神社の戦争博物館「遊就館」を見学していることを紹介しました。
ゼミ生の西田あゆみさん(4回生)は、ゼミで学び、韓国・ソウル近郊にある「ナヌム(分かち合い)の家」を訪ねて交流した体験を報告。「韓国での体験をパワーにして、これからの時代や政治をつくっていく私たちが、歴史を伝えることが大切だ」と話します。
ナヌムの家歴史館後援会共同代表の池内靖子立命館大学教授が発言した後、参加者と質疑・意見交換をしました。