長束太鼓の奉納も 松尾大社の八朔祭
1日は八朔祭で多くの寺社で伝統的な行事が催されます。特に8月朔日(ツイタチ)は五穀豊穣と風雨無難を願っての行事で、古くは稲の初穂を御所に献上したり一般農家も早稲米を寺社に奉納したりしました。
右京区の松尾大社では旧暦8月(新で9月)第1日曜日(今年は2日)、盛大に八朔祭が行われました。群太鼓、夜には約3000個の提灯に灯が灯されての盆踊り、八朔相撲大会、女御輿巡幸、嵯峨六斎念仏踊りや上桂御霊太鼓が演じられ夜は万灯が輝きます。
今年のビックイベントは広島県長束神社に伝わる長束太鼓の奉納。広島長束保存会のメンバー30数人が初めて松尾神社の八朔祭に招待されての奉納で、大中小様々な太鼓を勇壮に打ち鳴らし参拝者から果敢な拍手が寄せられました。男性による大太鼓打ちで笛、鉦、チャッパとが一体となっての力強い響きが境内一円に響き渡りました。また、珍しい巫女装束を纏った女性による太鼓と舞踊との共演や心和むやさしさあふれる笛なども披露され参拝者は感動の連続でした。(仲野良典)