「ここで逃げたらアカン」「この日が来るのを確信していた」 喜びのKBS組合員
民放労連京都放送労働組合(西口民介委員長)は、京都放送の会社更生集結を受けて2日夕、京都市上京区のKBS社内で報告集会を開きました。組合員をはじめ、KBSの再建闘争にゆかりのある人らが集まり、更生終結を喜び合いました。
古住公義副委員長が報告し、「99、00年の2年間で10億円を弁済する時が一番苦しかった。従業員は賞与を弁済にあて、まさに身銭をきって再建に取り組んできました。今日という日を迎えられたことを感慨深く思います」とのべました。
更生開始以降の4人の歴代委員長があいさつし、「(会社更生法申請を)ここで逃げたらアカンと思い決断した。みなさんにありがとうといいたい」(中村秀男さん)、「40万人署名とともに、組合員が自らの力で1つのハードルを越えたと思う」(鎌田茂さん)、「会社更生の下でも平和と民主主義を守るという労働組合の役割を1つひとつ積み重ねてきた」(岡田浩さん)、「申請した時から、この日が必ずやってくると確信していた。真のKBS再生に向けてさらに運動を発展させていきたい」(西口委員長)とそれぞれ思いを語りました。
また、北上地区労事務局長として再建闘争を支援した河合秀明・京都総評事務局長は、「今日のKBSがあるのは労働組合の勇気ある決断があったからこそ。更生法下でも、賃金アップや非正規労働者の正社員化など労働組合として暮らしや権利を守るたたかいを貫いてきたエネルギーが更生終結への力になった思います」と13年間の再建闘争をねぎらいました。