「超」をテーマに水野恵氏の教え子展
江戸期から続く篆刻(てんこく)の老舗「鮟鱇窟(あんこうくつ)」主・水野恵氏の生徒の作品展「辵(ちゃく)展」が9日までギャラリー象鯨(中京区姉小路柳馬場東入ル)で行われています。
今年のテーマは「超」。会場には、20人の力作31点が展示されています。「超」を「無限」という文字や「亀の甲より一光年」と表現する人、「望光谺走去如飛」で表す人など様々。「望…」は超特急新幹線を読んだもので、のぞみとひかり、こだまは飛ぶがごとし走り去るというユニークな発想の軸です。
水野氏の書は「一切皆X」。水野氏は「エックスの代わりにお金を入れても、地位を入れてもそれによって世界が固定されてしまう。超とはいわば一切不在。常に超えてるというのは数学的に言うたらエックス。物作りとは次々に創出するエックスやと思います」と話しています。
ギャラリー象鯨TEL075・211・5868。