府立2大学の独立行政法人化に反対 日本共産党京都府議団
京都府議会は5日、最終本会議を開き、07年度一般会計補正予算案や、自転車に同乗する幼児にヘルメットの着用を義務づける「自転車安全利用促進条例」など18議案を可決。06年度一般会計など5決算は継続審議とし、審査する決算特別委員会を設置し、閉会しました。日本共産党は、府立2大学を独立行政法人化する2議案と府立高校、看護学校の授業料値上げ議案の計3件に反対し、その他の15議案には賛成しました。
原田完議員が討論に立ち、府立2大学を独立行政法人化する議案に反対する理由として▽公立大学への充実・発展に力を尽くすべき府の財政的責任を放棄し、経営効率優先で教育や研究に支障をきたす危険がある▽経営審議会の委員を半分以上外部委員とすることで、学内の意見よりも外部の意見で大学運営が行われることになりかねず、大学自治と学問の自由を侵害される可能性がある▽今回の独立行政法人化には府民合意も大学教職員の合意もない、と指摘。府立高校、看護学校の授業料値上げは、府民生活がきびしいなかで、府民に負担を押しつけることは許されないと述べ、反対を表明しました。