60キロもある大型獅子支える青年会
7日は伏見九郷の総鎮守の御香宮神社の秋祭り。
クライマックスは最終日の大型獅子の巡行や千姫誕生祝いといわれ、数トンもある重い御輿の巡行です。今では担ぎ手がなく台車に乗せての巡行がほとんどですが、ここ御香宮の獅子と御輿の巡行は地元の多くの青年会で全コースを担いでの巡行です。
写真は昨春に京都市の無形民俗文化財に指定された60キロもある大型獅子(雌雄2基の雌獅子)で、地元の札場青年会(青木義明会長)の若者達が、獅子頭(かしら)の心棒を支える男子、頭の真ん中を支える男子、左右から顎(あご)を支える男子、口をもってリードする男子、長い布製の胴体を持つたくさんの女子中学生と大きなシッポを担ぐ男子達が一団となって勢いよく走っているところ。
幼子の頭をこの獅子にかんでもらうと賢く健康に成長し、高齢者であれば病気不幸の邪気を祓い長寿になるとも言われており、各戸口で母親が泣き叫ぶ幼児を大きな獅子の口に入れて噛んでもらう風景は見物です。(仲野良典)