師走を迎えた1日の京都は上京区の北野天満宮の献茶祭、東山区の六波羅密寺の皇福茶奉納会や右京区三宝寺の厄払い大根焚などの恒例行事が催されました。
北野天満宮献茶祭は1587年(天正15)10月に豊臣秀吉が北野大茶湯を催したのが始まりで、約400年間秀吉を偲ぶとともに茶道の隆盛を祈願する祭が営まれました。表千家、裏千家など茶道6家の家元の宗匠が輪番で勤める習わしで、今年は表千家家元千宗左宗匠が本殿で茶を供えました。京都をはじめ全国から訪れた門人や一般参拝者が境内各所の室内や園庭(写真)などに設けられた茶席でもてなしを受けました。(仲野良典)