1年で最も寒いこの時期、京都の冬の風物詩の修験宗総本山、聖護院(京都市左京区)の寒中托鉢修行が8日、始まりました。全国から集まった約110人の僧侶や信徒は篠懸(すずかけ)の衣に結袈裟、頭には頭巾をいただいた山伏姿で聖護院門跡を出発し、京都市内を法螺貝を鳴らしながらの托鉢、除災招福の祈願を行いました。
68回目の今年の修行の初日は、梅の花もほころびそうな暖かい日となりましたが、山伏たちは14日までの1週間、人里離れた山でなく、気を惑わす町での修行に心を引き締めて、約6000軒の信者の家を一軒ずつ托鉢してまわります。