茶の湯の釜として最も古い歴史を誇る芦屋釜の名品展が、京都市左京区岡崎の細見美術館で開かれています。 芦屋釜は、筑前国芦屋津(現在の福岡県遠賀郡芦屋町)で鎌倉時代末から江戸初期まで作られました。芸術性、技術性の評価は高く、重要文化財に指定されている9点の釜の内、8点が芦屋釜です。今回、重文6点を含む60点余が展示されています。
 鉄のつやをいかした釜肌、一本一本細く繊細な松葉と対照的に描かれた太く大胆な幹の老松図、躍動感ある馬や鹿の表現、細かい丸みのある粒々の霰地など、芦屋釜の特徴である華やかな文様表現は、鉄の芸術品。中世の鋳物師の技に魅了されます。
 2月11日まで。午前10時~午後6時まで。問い合わせ先TEL075・752・5555。