4候補で討論、高速道、教育格差で違いが鮮明に
京都市長選立候補予定者4氏による公開討論会(主催・京都青年会議所)が1月31日、京都市左京区で開かれ、京都高速道路や教育格差の是正、地域コミュニティづくりなど各テーマについて討論しました。
出席したのは、「いま正義を・京都市政を刷新する会」の中村和雄氏(53)、「未来の京都をつくる会」の門川大作氏(57)、会社相談役の岡田登史彦氏(61)、京都市議の村山祥栄氏(29)。市民400人が各候補の討論を聞きました。
京都にふさわしい環境保全策をめぐっては、京都高速道路が議論の中心になりました。中村氏は、「CO2削減が緊急課題。京都高速道路残り3路線は建設中止し、脱クルマ社会を目指すべき」と主張。これにたいして門川氏は、「大胆なマイカー規制が必要。歩いて楽しいまちづくり」と言いながら、高速道路建設の是非に一切触れませんでした。
教育問題の解決策では、中村氏が「京都の教育に格差が広がっている。すべての子ども1人ひとりを大切にするために、減額された学校運営費の増額や30人学級をすすめたい」とのべるなど、門川氏以外全員が教育格差の是正が課題と指摘しました。
地域コミュニティの活性化については、中村氏は各区・支所単位で14の区民協議会の設置を提案し、「住民が地域の主人公となるシステム。1億円程度の独自予算をあて、区長権限を強化する」とのべました。